TBSに対する懇談の要請

2012年4月12日
TBSテレビ編成制作局 編成部
月曜ゴールデン担当 永山由紀子 様

秩父事件研究顕彰協議会
会長 小河 和男

ドラマ『菊池伝説殺人事件』に関する懇談のお願い

昨2011年2月7日、貴社が放映されたドラマ『菊池伝説殺人事件』については、3月27日、本会(秩父事件研究顕彰協議会)より、そこで描かれている菊池貫平像・秩父事件像について最初の抗議を行い、その後、ご担当の永山プロデューサーとの間で、三度にわたるやりとりをさせていただきました。お忙しいなか、ご回答をいただき、本件について誠実に対応していただいたことには、深く、感謝申し上げます。
 先日2012年3月25日に開かれた「TBSドラマ『菊池伝説殺人事件』をめぐる秩父シンポジウム
には79名の秩父事件に関心を持つ市民、研究者、教員等の方々の参加を得て活発な意見交換がすすめられました。2月18日にご案内を送付いたしましたが、残念ながら貴社からのご参加は無かったようです。
 下記のような経過をたどって今日を迎えた今回の問題(菊池貫平の描き方、秩父事件の取り上げ方等)ですが、5月2日以降貴社からの回答がございません。私たち秩父事件研究顕彰協議会の秩父でのシンポジウム反省会の中で、BPOで問題にすべきだという意見もありましたが、書簡のやり取りだけではなく、当事者同士が直接懇談して今回の問題点を深める必要がある、と意見が集約され、この文書を差し上げることになったしだいです。
 年度初めとて、様々にたてこんでいる時期かとは存じますが、懇談の機会をぜひともつくっていただきたく、お願いする次第です。
そもそも、私達が今回の件について抗議にふみきったのは、単に、ドラマ『菊池伝説殺人事件』の描き方に問題があったことを一方的に指摘するだけでなく、ドラマ制作者の方々とできるだけ意見交換をするなかで、なぜ今回のようなことが起きたのか、歴史を題材にしたドラマ作りにおける製作者側の姿勢などについて正確に理解し、市民のためのメディアのあり方をともに模索したいと考えたからです。ですので、BPOで問題化し一定の裁定をしていただくよりも、むしろ一度、今回のドラマ制作担当の方と直接お会いして、意見交換をさせていただけないかと考えております
皆様がお忙しいこと、またこれまでも三度にわたり文書で意見交換させていただきました点については重々承知しております。しかし、やはり短い文書では言い尽くせない点・論点が多々あり、直接、意見交換させていただきたいと考えた次第です。
以上の点にご理解いただきまして、意見交換の場をもっていただけますよう、どうか、よろしくお願いいたします。


1、TBSドラマ『菊池伝説殺人事件』をめぐる経過
 2011.2. 7 TBSドラマ『菊池伝説殺人事件』放映
 2011.3.27 鈴木、TBSに抗議の書簡
 2011.4.11 TBS月曜ゴールデン担当から回答
 2011.4.21 TBS月曜ゴールデン担当へ再書簡
 2011.5. 2 TBS月曜ゴールデン担当から再回答
 2011.5.15 TBS月曜ゴールデン担当へ再々書簡
 2011.6. 5 高島千代氏、TBSに書簡 他に、会員・岩本氏、竹岡氏が書簡発送するも回答なし
 2011.6.18 フジテレビ『菊池伝説殺人事件』再放映(2005年の作品)
 2011.6.29 朝日新聞埼玉版に記事
 2011.7.26 岩垂弘元朝日新聞記者記事「マスメディアの不勉強ぶりに驚嘆―」(リベラル21)
2011.8.10 菊池伝説殺人事件をめぐる信州学習会へのお誘い発送
2011.8.27、28 菊池伝説殺人事件をめぐる信州学習会(長野県小海町)実施
2012.2.17 菊池伝説殺人事件をめぐる秩父学習会へのお誘い発送
2012.3.25 菊池伝説殺人事件をめぐる秩父シンポウム(埼玉県秩父市)実施
2012.3.26 朝日新聞埼玉版に前日シンポジウムの記事

2、本会と貴社の違い
貴社の主張 このドラマがフィクションであり秩父事件や菊池貫平などに関する歴史的事実について判断を下すものではないこと、またドラマで描かれた秩父事件・菊池貫平像はあくまで作中の人物による歴史認識として紹介されているにすぎないということをもって、本作の描き方には問題がないということでした。
 その後、貴社が「フィクションなので、実名でも問題がない」という主張についてさらに説明を加えられることはありませんでした
本会の考え このドラマで描かれている「火つけ強盗」という秩父事件・菊池貫平像が史実とは異なること、それは長らく「暴徒史観」で苦しんできた秩父事件参加者遺族たちを再び苦しめる描き方であること、たとえ本作の目的がフィクションによる人間ドラマを描くことだったとしても、こうした背景をもつ秩父事件や菊池貫平をあえて史実に反して「火つけ強盗」として描くのであれば、実名ではなく仮名とすべきであったこと、現代に生きる子孫の方々の気持ちを大事にしてほしいこと

3、伺いたい点、意見交換したい点
・ドラマ『菊池伝説殺人事件』は、どのような過程で企画・製作されたのか。
 特に、ドラマを制作される時に、菊池貫平や秩父事件についてどのような文献を調査されたのか。
・今回のドラマ化にあたって、なぜ貴社は「火つけ強盗」という菊池貫平・秩父事件像(フィクション)を実名で描いても問題がないと考えられたのか。
・フィクションであれば、なんでも自由に描けると考えているのか。そうでないとすれば、その限界はどこにあるのか。
・その他

4、懇談参加予定者
本会側 秩父事件研究顕彰協議会役員3名、
シンポジウムに参加した田島泰彦上智大教授、高島千代関西学院大学教授
貴社側 『菊池伝説殺人事件』制作スタッフおよびテレビ編成制作局 編成部を中心に4,5名

5、懇談日時・場所
貴社に一任します

6、本会連絡先 秩父事件研究顕彰協議会事務局

※ この要請に対してTBSから本会宛に返答はありませんでした。そこで6月、TBSに再度電話連絡をしましたが、担当者不在ということで7月20日現在、連絡が取れていません。(事務局註 2012.7.20)

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