第33回フィールドワーク「横瀬町を歩く」(2011年5月14日実施)


暑いくらいの陽気となった5月14日、新緑まぶしい横瀬を歩くフィールドワークが行われました。 巡ったコースは、千島周作家と墓、加藤石蔵家、新井由松生家、柴岡熊吉妻の実家・嶋野家、井上伝蔵姪の嫁ぎ先・浅見家、富田源之助家など。そのほかにも秩父絹発祥の地、気楽流柔術家加藤良正碑なども訪れました。

まずは受付。今回もおおぜいの方が参加されました。

西武鉄道横瀬駅をスタート

八番坂にて、篠田事務局長の解説に耳を傾けます。

のどかな景色とまぶしい新緑に、心も体もリフレッシュ!

横瀬から拝む武甲山は本当に立派!

秩父絹発祥の地・城谷沢の井

札所八番にて田代栄助の姉・美登の墓参

西善寺のシンボル「コミネカエデ」。癒されますね。

気楽流柔術家・加藤良正碑で解説する小河副会長


(上)千島周作墓 (下)墓誌には江戸中期からの戒名がずらり

加藤石蔵家前で事務局長の解説に耳を傾ける

荒柴岡熊吉の妻の実家・嶋野家

札所七番にて小休止。皆さんちょっとお疲れでしょうか?

法長寺境内のサツキ。あまりの美しさに思わずパチリ!

井上伝蔵姪・志げの嫁ぎ先・浅見家の前にて

富田源之助屋敷を背景に、解説を聞く聴衆


★管理人のひとりごと★

  本番直前の一週間ずっと悪天候だったのがまるで嘘であるかのように、絶好のフィールドワーク日和となりました。やや暑いくらいでしたが、こういう日は大自然の中を元気に歩くに限ります。  今回もまた、本当に多くの方々に参加していただき、本会としても久しぶりに「横瀬」をテーマに1日歩きました。初参加でありながら秩父事件に感銘を受 け、その場で本会に入会手続をされた方もおりました。歩きながら学び、心の底から感動できるという意味では本当に貴重で稀有な企画とも言えます。  今回のコースは、秩父事件に関係した人物やその家・墓などのほかに、札所の6、7、8番をめぐり、秩父絹発祥の地や気楽流柔術家の碑など、秩父事件にと どまらない幅広い分野のゆかりの地をたずねました。1日通して知的好奇心をこれでもかというほどくすぐられる、とても素晴らしいハイキングとなりました。  秩父事件を学んでいる方は、横瀬といってまず思い浮かべるのは富田源之助家や、(今回は訪れませんでしたが)島田しょうゆ屋、坂善といった“やられた 側”…という方が多いかもしれません。しかし、千島周作・加藤石蔵・新井由松といった“闘士”の存在を決して忘れてはいけません。むしろ西秩父方面ばかり 目を向けるだけでは秩父事件を深く理解したことにはならないと言えますし、そういう偏った興味は私個人としては感心しません。荒川右岸の秩父事件をもっと もっと深く掘り下げていくことが求められると思いますし、今後の課題を見つけたような気もします。  秩父事件を学びながらどこか戦国時代や江戸・幕末の空気も感じることができた、とても有意義で楽しい一日でした。



前に戻る トップページへ戻る